出来事が無いんで短編いきます
暗い暗い雨の日の今日、時折雷が鳴る中、僕はバス停で雨宿りしていた。僕の隣には既に居たオジサンが居て、そのオジサンはそらをジッと見ていた。まだバスが来なくて暇だった僕はオジサンに話し掛けてみた。
「何を見てるんですか?」
「…雷を、見てるんです」
無視するかと思ったが、オジサンは素っ気無く応えてくれた。
「雷、ですか?」
「えぇ」
ゆっくりした口調で言う。
「怖くないんですか?」
「怖いですよ」
オジサンがあっさりと言ったので驚いた。
「なら何故見てるんです?」
「それは…」
オジサンは息付いた。
「魅かれたから…かな」
「そういうもんですかね…」
僕もそらを見てみる。時たまゴロゴロゴロと大きな音が流れた。魅かれる…分からなくも無いかもしれない。僕はそう思った
……つまんないね。うん
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